車に乗る
| 「交通事故」のお話を伺ったのは… ジョージ・シミズ さん | |
|---|---|
| UBCのLaw Schoolを卒業後、弁護士になる。1978年に 自動車事故に遭い重症負ったことをきっかけに交通事故 専門の弁護士になることを決意。後のICBC相手の傷害 専門弁護士になるためのステップとしてICBCへの入社を 経て、1984年、再び弁護士として活動、現在に至る。 | ![]() |
| 私、ジョージ清水は、ICBCへの訴状と自動車事故での傷害 法を専門に扱っております。私自身が交通事故で被害を受け 障害を受けておりますので、交通事故で被害を受けた方々 の代表者といった気持ちで訴訟を取り扱っております。初回の相談料金は無料です。 お電話やE-mailでのご相談の際は、日本語でどうぞお気軽にご連絡ください。 | |
|
ジョージ・シミズ法律事務所 Tel. 604-685-4467 Fax. 604-685-4408 #509-808 Nelson St., Vancouver V6Z 2H2 E-mail: geoshimizu@telus.net |
|
生活情報 > 車に乗る
交通事故にあったら - 事故を報告する - 医師の診断 - 賠償請求について - 弁護士への依頼 - 車の盗難にあったら - スペシャリストに聞くQ & A ~交通事故編~
自動車事故・盗難
日頃安全運転を心がけていても、思わぬ交通事故を招くこともあり ます。自動車事故を起こしてしまった、盗難事件に巻き込まれてし まった、もしくは目撃した場合は慌てず冷静に対処することが先決で す。早期解決の為にも役立つポイントを紹介します。
交通事故にあったら
当事者の情報交換と事故状況の把握
交通事故を起こしてしまったら、車両が移動させられない大事故の場合
は、まず警察へ通報しましょう。運転者および同乗者にけが人がいる場合
は救急車も呼ぶ必要があります。
接触等軽度の事故で車両が動かせる場合、周りの交通の妨げにならない
ように速やかに車両を移動させます。事故の報告のため、被害者と加害
者はお互いに車両登録書情報と免許情報を交換しなければなりません。
車両登録書情報は事故に関わった全ての自動車の製造年代、自動車メー
カーとモデルの名前、ライセンスプレートナンバー、そしてオーナーの名前
と住所などが必要となります。免許情報は運転手の名前、住所、ライセン
スナンバーなどが必要です。
事故直後は動転して冷静な判断ができなかったり、証言があやふやになっ
たりと当事者間でトラブルになる可能性もあります。事故の起こった経
緯、どちらに事故の責任があるのかといった点が問題になりそうな時に
は、事故を目撃した人がいれば、その人に証人になってもらうよう依頼し
ます。証人の名前、住所、電話番号を手に入れておくと、その後の問題解
決に大変役立ちます。
事故現場ではできるだけ冷静に対処し、詳細な情報を把握しておくことが
大切です。事故発生時の様子をメモしておけば、弁護士やICBCへの報告
の際に役立ちます。慌てずに必要事項を確認しましょう。
- ICBCクレーム用紙
ICBCのウェブサイトには事故現場での詳細をメモするのに役立つクレーム 用紙が用意されています。用紙はウンロードが可能です。 www.icbc.com/claims/How-claim/claims_card.pdfを参照。 クレーム用紙はAutoplan等でも入手できますので、保険の更新時に入手し ておくとよいでしょう。
事故を報告する
警察へのレポート
Motor Vehicle Actでは、もし物損、人身事故の損害が$1,000以上(オート バイであれば$600以上)で事故現場が都市部であれば、24時間以内に警察 に事故を報告することを義務づけています(地方であれば48時間以内)。事故 損害が大きくなる疑いがある際には、できるだけ早く事故を警察に通報し ておきましょう。可能であればICBCへレポートする前にファイルナンバー を入手しておくと良いでしょう。
保険会社(ICBC)へのレポート
ICBCのコールセンターは24時間いつでもレポートを受け付けています。 事故当事者(加害者被害者共に)なるべく早く事故報告を行いましょう。
ICBCのコールセンター
Lawer Mainland: ………………………………… 604-520-8222
それ以外のBC州内: …………………………… 1-800-910-4222
BC州以外のカナダ各地およびアメリカ: …… 1-800-667-7740
-
事故のレポートの際は下記情報を用意し、事故の詳細を伝えます。*1)
- 事故に関わった全ての車両のライセンスナンバー
- ICBCに加入していない車両がある場合はそのライセンス情報
- 全ての車両のドライバーおよびけが人、証人の名前と住所
- 事故発生場所および発生時間
- 警察に通報した場合はファイルナンバー 事故当事者はICBCからクレームナンバーを発行してもらい、以降の指示 を仰ぎます。ICBCが必要と判断した場合は、監査人や査定人とのミーティ ング、事故車の修理見積りの予約を取ります。
ICBCは事故当事者、証人、警察等からの全ての情報を元に事故調査を行 い、Motor Vehicle Actで定められた規定によって賠償請求の査定と決定 を行います。
<物損事故の場合>
事故車の修理の見積りが終わり、事故車両が修理可能と判断されたら車
を修理に出します。車両の修理の際は被保険者は控除免責金額を支払い
ます。被害者の場合は支払の減額および免除になる可能性もあります。修
理が不可能な場合(廃車と判断された場合)は手続き書類にサインをし、保
険金が支払われます。
事故の責任が自分にあり、被害総額が高額でない場合は、修理代を保険
で支払うか、自己負担をするか選択することができます。保険で負担する
場合は次回以降の保険負担金が上がりますので、自己負担をする場合と
の支払い差額を検討し、どちらを選択するか決定しましょう。
<人身事故の場合>
人身事故の場合、被害の大きさ、損害賠償請求の内容により変わります
が、審査も物損事故に比べて時間がかかります。保険会社と被害者の間で
の訴訟に発展した場合は、完全に問題を解決するまで数年かかることも
あります。
*1) 事故によってはオンラインでのレポートも受け付けています。
医師の診断
もし事故でケガをしてしまった場合には、すぐに医師の診察を受け、ケガ
をした箇所と位置、ケガの程度を報告しておきましょう。保険会社への損
害賠償の請求を行う際にも医師の診断書は必要です。
交通事故のケガは、たとえ外見からは大したことがない状態に見えたと
しても、内臓、脳、神経にダメージを与えている場合もありますから、自己
判断をせず、念入りに診察を受けておいてください。またケガの兆候が続
く限り、医師にケガの状態をモニターしてもらい医師のアドバイスと治療
を受けることも非常に大切です。
賠償請求について
他の車の不注意で交通事故で被害に逢った場合
被害者は交通事故で受けたケガ(被害)に対する賠償請求ができます。運転 手、乗客、通行人に関わらず、他の車の不注意運転による被害を受けたら直 ちにICBCにレポートしましょう。損害賠償はケガの大きさや個々の事故の 状況にもよりますが、以下のものを請求できます。請求内容の詳細は弁護 士に相談しましょう。
● 非金銭的賠償
ケガに伴う痛みや精神的苦痛、生活の娯楽の損失に対する請求。
● 過去の収入の損失
交通事故のケガのため休職した分の賃金に対する請求。
● 現金支出
治療のための薬代や病院での治療費を自己負担した場合、これらの
出費を取り戻すことができます。請求の際には、自己負担した全ての
オリジナルの領収書(受領証原本)を取っておくことが大切です。
● 将来の収入の損失
事故による後遺症や障害を負った場合には、将来の収入の損失や収
益力に対する損害請求も可能です。
● 将来の治療にかかる費用
事故による後遺症や障害の治療、及び薬代が継続的に必要な場合、こ
れらにかかるおおよその治療費を計算し請求することができます。
他のドライバーの不注意によって起こった交通事故による被害は、専門知 識を持つ弁護士に相談することが大切です。交通事故によるクレームは、 事故発生時から2年の間に起こさなければなりません。2年以内にクレー ムを起こさない場合、交通事故によるケガに対する損害賠償の請求権は 無効となります。
自身の過失による事故の場合
たとえ交通事故があなたの過失によって起こり、それに伴うケガのため働 けなかった場合でもICBCの保険で制限はありますが、カバーされるもの もあります。これらはno-fault benefitsと呼ばれ、交通事故があなたの 過失でおこった場合でもそうでない場合でも、同様に適用されます。事故 があなたの過失によるものでも、できるだけ有利な賠償で解決できるよう ICBCの傷害請求に詳しい弁護士に相談しましょう。
弁護士への依頼
もし交通事故でケガをしてしまったのなら、自分が運転手、乗客、歩行
者だったかにかかわらず、できるだけ早いうちに弁護士に相談した方が、
後々のことを考えると面倒になりません。
もしできるのであれば、ICBCと会うよりも先に弁護士に相談するほうが
得策です。ICBCは事故がどのようにして起こったのか、事故によるケガ、
事故にあう前の治療履歴、被害者の社会活動やリクリエーション活動など
の情報をまとめた供述を要求します。その供述が損害賠償請求をするに
あたり非常に重要となってきますので、それらの情報が適切に説明されて
いないと、判断材料としての能力に欠け、賠償請求に対して有効な供述と
なりません。
簡単に言えば、交通事故の責任が誰にあるのか、供述の中のケガが事故
によるものなのか、それとも事故の前から存在していたものなのか、被害
の度合はどれくらいなのか、などの論点の中心となる部分に影響してきま
す。弁護士はそういった問題を防ぐために被害者が望むのであれば代行し
てICBCにレポートできますし、賠償請求を弁護士が処理しますので、被害
者の負担が少なくなります。
弁護士へ相談する利点
まず、ICBCに損害賠償を請求する際、ICBCの損害査定人は被害者を保護
するために存在しているわけではないということをよく理解しておく必要
があります。ICBCの損害査定人はICBCという自動車保険会社側の人間で
す。ですから彼らはそういった請求に対して、できるだけ早く、できるだけ
自分たちに有利な賠償で解決できるように尽力しています。
ICBCへ損害賠償請求をするにあたり、弁護士を雇用する最大の利点は被
害者がほとんどのケースに対して、弁護士費用を差し引いたとしても、弁
護士なしで損害賠償する場合よりも多くの損害賠償を取ることができる
ということです。個々のケースによって変わってきますが、弁護士を雇用し
ている場合と雇用していない場合では、何千ドル、または何十万ドルとい
う違いが生まれてきます。
また、弁護士を雇う別の利点として、ICBCと直接話し合う必要がないとい
うこともあげられます。ICBCと交渉することは非常にストレスの多い仕事
です。個人が事故に遭遇し、クレーム処理や賠償請求することはそう何度
もあることではありませんが、日常交通事故を専門に取り扱う弁護士は
賠償請求のノウハウを熟知しているので、安心して交渉を任せられるのが
大きなポイントです。
弁護士費用について
交通事故問題を扱う弁護士は成功報酬をベースに働いています。つまり 弁護士は、被害者が損害賠償で得た賠償金の一部を成功報酬として得て いるということです。成功報酬の限界は法律で決められていて、交通事 故の損害賠償請求の解決に関して言えば、最大で得られるパーセンテー ジは賠償金の33.3%、他のアクシデントや事故での損害賠償請求ですと 40%が最大となっています。もしも損害賠償を何も得られなかった場合、 ノーチャージとなります。弁護士費用に関する詳細は各弁護士に相談しま しょう。
車の盗難にあったら
車の盗難にあったらまず警察へ通報することが義務づけられています。 ICBCへのレポートの前にファイルナンバーを入手します。ICBCにレポート をし、査定人との面会の予約を取ります。査定人との面会では盗難に関す る報告書へ必要事項を記入し、盗難にあった車の鍵を預け盗難車が発見 された際にICBCが移動させる旨の許可書にサインします。その後盗難車 が見つかるまでの代車を借ります。警察は数ある盗難車を捜査します。盗 難車が発見された場合、警察は車の所有者にしか通知しません。警察か らの報告が入ったらすぐにICBCへ連絡しなければなりません。ICBCは発 見された車の状況から賠償額を査定します。盗難にあってから22日以上 たっても発見の連絡がない場合、盗難車の市場価格を元に算出された保 険金が支払われます。車両修理が必要な場合は交通事故の物損事故と同 様にICBCでの査定を受け、修理に出します。
本誌に掲載されている情報は全てではありません。ICBCのクレームに関す る詳細はウェブサイトをご確認ください。 ICBCサイト… www.icbc.com
スペシャリストに聞くQ & A ~交通事故編~
Q. 事故現場でICBCを通さず、示談を申し込まれました。このような場合はどうすべきですか。
A.交通事故現場でICBC(または他の保険会社)を抜きにした示談を申し込
まれても、決して同意してはいけません。相手方に保険会社を通して
問題を解決したいことを伝えましょう。
あなたが罪のない犠牲者でも、相手方が事故の責任者であっても同じで
す。あなたが交通事故の罪のない犠牲者である場合、早急にICBCに連絡
を入れ事故の報告をしましょう。事故でケガをした場合、オペレーターに
ケガをしていることを伝えましょう。そしてICBCのクレームセンターに出
向する予約をとります。
もし、事故の原因があなたの過失で起きた場合でも、ICBCに事故の報告
をしてください。個人的に問題を解決しようとした場合、保険契約の違反
(補償内容違反)とみなされることもあります。
相手方の車の損傷が軽い場合、車の修理にかかった費用を保険で補填せ
ずICBCに直接支払う方法も選択できます。通常事故費用を保険でカバー
する場合、次回以降の保険の掛け金(保険料)は増額されますが、この方法
の場合は増額されません。詳細はICBCにお問い合わせください。
Q. 駐車されている車にぶつけてしまったのですが、車の所有者(ドライ バー)がその場にいません。この場合はどうしたらよいですか?
A.駐車している車にぶつけてしまい、車の所有者(ドライバー)が不在
だった場合は車の所有者の目に見えるよう、フロントガラスにあなた
の名前、住所、電話番号、自動車のナンバープレートと車をぶつけてしまっ
たことを伝えるメモを残すことが義務づけられています。
この場合は、ぶつけてしまった側も相手のナンバープレートを控え、後ほ
どICBCに事故の報告をします。
車をぶつけたにもかかわらず、連絡先を残さず事故現場を立ち去った場
合は「当て逃げ」で有罪になります。この場合、自動車法または刑法に従っ
て起訴されることがあります。刑事責任に問われる可能性の他に保険契
約の違反と見なされ、駐車中の車にぶつけた損害は自費負担になること
もありますので注意が必要です。
相手方の車の損傷が軽い場合、車の修理にかかった費用を保険で補填せ
ずICBCに直接支払う方法も選択できます(この場合、次回以降の保険料は増
額されません)ので、まずはICBCへレポートしてください。
Q. 自動車事故の被害者で、ICBCからの賠償査定額が「安すぎる」ので クレームしたいのですが、その場合の手順や必要書類は?
A.事故の被害者で、ICBCからの賠償査定額が低すぎる場合は、ICBC傷 害請求を専門とする弁護士に相談しましょう。弁護士がそのケース を引継ぎ、被害者の利益を守り、負傷や損失に対する公正な補償を確保す るために、必要な手段を取ってくれるでしょう。
Q. 被害者は加害者に対してICBCや保険会社を通さずに直接賠償請求 を起こすことができますか?また、加害者は道義的責任をどの程度とるべきですか?
A.法律上、人身傷害で訴訟を起こされた場合、被告人として起訴状に
名前が挙がっている人は過失のある側、事故を起こした車の運転者
となります。たとえ加害者が被告人として名前をあげられていても、ICBC
はその請求を弁護するために弁護人を立てることができます。
加害者が保険適用範囲外で事故を起こしていない限り、弁護や被害者の
損害賠償にかかる全ての費用はICBCの方で支払われます。ICBCによる訴
訟弁護や損害賠償支払いの状況下では、加害者はICBCへの全面的な協力
を求められます。
事故を起こした加害者として、被害者側が提出する損害請求に責任を取る
必要は一切ありません。その為の保険なのです。
唯一、加害者が個人的に損害への責任を取らなければならないとするな
らば、それは保険適用範囲外で事故を起こした場合です。
飲酒運転をしていた場合や、他には、保険を申し込む際に主要運転者をご
まかして申し込んだ場合がその例に相当します。
運転初心者の保険料は運転経験が長いドライバーよりも高いため、保険
申請者の中には実際の主要運転者は娘や息子であっても保険料をセーブ
するために父親や母親の名前を主要運転者として申告する人もいます。
この状況で、もし娘や息子が自分の不注意で事故を起こしてしまい、主要
運転者の報告が嘘だとICBCに判明してしまうと、その事故の賠償金は支
払われませんので、加害者自身が責任を負わなければならなくなります。
このようなことにならない為にも、保険を購入の際には、虚偽の申告をし
ないことが大切です。
Q. 被害者が ICBCの事故処理を待たずに帰国することになりました。 この場合、被害者は賠償金を受け取ることができますか?訴訟の続 きはどうなりますか?また、加害者が処理が終わらないうちに国外 に出る用事が発生したら? ICBCへの通知は必要ですか?
A.被害者がICBCの事故処理終了前にカナダ国外へ出たい場合は、
ICBC損害請求専門の弁護士を雇うべきです。そうすれば弁護士がそ
の間、事故処理を続行できます。
加害者である場合は、ICBCにカナダ国外に出る旨を知らせましょう。原則
として加害者は保険の補償を維持するために、ICBCに対し、請求弁護の
ための全面協力が求められます。このため、カナダを離れる場合はカナダ
に不在中の連絡先を教えておきましょう。ICBCへ通知せずにカナダ国外
へ出た場合、被害者側から出される損害請求を個人で支払わなければな
らない場合もありますので注意しましょう。
