印刷デザイン雑学
- 文章、キャッチコピーについて
文章やキャッチコピーはデザインと同じくらい大切な要素です。印刷物を制作する前に、制作の目的やどう利用したいのかなどを再確認し、対象となるリーダーの立場に立って、分かりやすく明確な表現を使うようにしましょう。
キャッチコピーや文章は読み手がイメージしやすい言葉を使って、例えば商品の説明などであれば、読み手がそれを使ってどんな利点があるのかなどをアピール出来ると良いでしょう。
- イメージ、色など
印刷物を制作する上で色彩やその他のイメージが具体的になっていると、デザイナーとコミュニケーションする上で非常に便利です。経験豊かな弊社のデザイナーはお客様のイメージに合ったレイアウト、デザインをご提供いたしますが、一般的に下記のようなデザインについて知っておくと便利です。
- 色について
単に「赤」といってもいろいろな種類の赤があります。日の丸に使われる色もリンゴの色も赤と言えるでしょう。色の見え方は光源や物体によっても変わりますが、色味とその鮮やかさや明暗の違いをもっています。
赤・黄・緑・青と行った色の相違を「色相」、色の鮮やかさを意味する「彩度」、色の明るさを意味する「明度」を色の３属性といい、デザインの色味を決定する際に重要なポイントとなってきます。
デザイナーとの打ち合わせの際には希望する色をなるべく具体的に出していただくと良いでしょう。単に「赤色」ではなく、「血の色に似た濃い赤色」「朱色に近い明るい赤色」「よく熟した美味しそうなイチゴの色」といったものでもかまいません。イメージするものに近い色の印刷物があればそれをお持ち頂くのも１つの方法です。
- イメージについて
イメージについても色と同様で、具体的なご希望を頂けるとスムーズにデザイン制作にとりかかれます。制作物の種類とサイズ、内容によってもイメージはずいぶん変わります。
読者を小さな子供やその家族を対象としたアクティビティを紹介するパンフレットを作るとします。この場合には全体的に明るめで元気なイメージが湧いて来るような楽しいデザインが考えられるでしょう。直線ばかりを使うシャープなものよりも丸いイメージの方が子供らしさが出るかもしれません。文字に関しても、太ければ力強い、細ければ繊細なイメージになります。具体的に言葉で表現するには難しいということであれば、ご自身のイメージに近い印刷物やwebで見つけたサンプル等をご提示頂ければ、それを元にして１つ１つイメージを形にしていくことが可能です。
- 印刷物の種類と形態
- 名刺（business card）
最近ではデジタルプリントが主流になってきて小ロット(少量単位)のご注文でも効率よく印刷できるようになってきました。しかし、印刷機で印刷する名刺はインクを使い、デジタル印刷ではトナーを使用するため仕上がりに差が出来ますので、注意が必要です。また、名刺は「名刺サイズの紙」に印刷をするのではなく、北米ではレターサイズ（8.5”x11”）の紙に８名分（片面の名刺の場合）、もしくは４名分（両面の名刺の場合）を同時に印刷して、印刷後に名刺サイズにカットします。よって、２、４、８名分の印刷を同時に行ったほうが、値段的に効率よい印刷が出来ることになります。
- ブローシャ（brochure）
デザインやレイアウトに工夫を凝らして図版を多用し、 企業や学校などの案内、商品などの説明をできるだけ具体的に、わかりやすく伝える印刷物。
- パンフレット(pamphlet)
各種商品や施設などの案内・説明・宣伝広告などに用いられる、複数ページの印刷物を仮綴じしたもの。一枚刷りの印刷物はリーフレットと呼ばれる。
- リーフレット（leaflet）
パンフレット（pamphlet）が複数ページに及び、且つ簡易的に綴じられた小冊子を指す野に対し、リーフレットは一枚物の印刷物を指す。印刷物としての形態の違いによるもので、宣伝や案内などを目的とする用途は同じ。やや厚手の紙を使い、二つ折りの他、一面を内側に折り込まれる巻き三つ折り（内三つ折り）やZの形のように折り込んだZ折り（外三つ折）、両端を内側に折り込み両開きさせる観音折などの折加工を施す場合が多い。
- フライヤー（flier・flyer）
主に宣伝広告や告知を目的としたちらしやビラのことを指すリーフレットの一種だが、配布する手段や目的などの違いで呼び名の使い分けが見られる。A4サイズ以下の小さなものが多い。
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