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 妊娠から出産までの流れ 出産後の手続き関連 出産や育児に関する保障・手当

出産・育児

カナダでは各州の医療保険に加入していれば、出産に伴う費用(受診 料、検査費、分娩、入院費も含む*1))は全て無料です。妊娠の兆候があ る場合でも、まずはファミリードクターを受診しその後産科の医師 を紹介してもらいます。
*1) 大部屋のみ無料。セミプライベートで約$150/日、プライベートは$180/日。

妊娠から出産までの流れ

妊娠発覚~初診

カナダでは、薬局で妊娠検査薬を購入し、妊娠の有無を調べることがで きます。妊娠したと思ったらまずはファミリードクターを受診します。内 診、問診(最後の生理が始まった日、生理の周期等)を受け、妊娠の確定をしても らいます。その後、産科の医師を紹介してもらい、予約・検診となります。 初診では内診・問診の他、尿検査や血液検査が行われます。
BC州では妊娠が発覚すると、”Baby’s Best Chance: Parent‘s Handbook of Pregnancy and Baby Care” (妊娠全般にわたるハンドブック)を病院、助 産婦、パブリックヘルス(保健所)から入手、またはコピーをダウンロードす ることができます。出産に役立つ情報だけでなく、出産時に使われる用語 が英語で書かれているため、大変役立ちます。
詳細は http://www.hls.gov.bc.ca/maternal/initiatives/bbc.htmlを参照。

~28週

月に1度の定期検診。定期検診では身体測定、血圧測定、尿検査、赤ちゃ んの心音測定が行われます。16週を過ぎると、胎動を感じる妊婦さんが多 くなり、赤ちゃんの鼓動がよく聞こえるようになります。超音波検診は特 に問題がない場合は15週から20週の間に1度だけになります。また、この 時期にはトリプルマーカースクリーニングと呼ばれる先天性異常の有無を 調べる血液検査が行われます。あくまでも可能性を調べる検査ですが、検 査結果によって、本人の希望、または医師に判断などによって羊水検査*1) を受けることができます。また、24週から28週の間には糖尿検査が行わ れます。血糖値が高い場合は食事療法、またはインスリン投与による治療 が行われます。
つわりも落ち着き、安定期(妊娠16週目以降)に入ったらマタニティークラス や出産予定のホスピタルツアー*2)に参加しましょう。出産する病院は個人 の希望で選ぶことができますが、満員で断られることもあるので早めの 手配が必要です。また、自宅出産を希望する場合、助産婦(ミッドワイフ*3)) の手配が必要となります。ミッドワイフは妊娠、出産、産後のケアに至る まで丁寧に見てくれる上、病院とのつながりもあるので安心です。自宅で 出産を希望する場合でも、費用はBCメディカルでカバーされます。
*1) 高齢出産、もしくは胎児に先天性異常の可能性があると判断された場合、染色体を調べるた め、母体から羊水を採取することで確実な検査結果が得られます。流産のリスクを伴うため、 医師との相談で判断します。

マタニティクラス
出産を準備する妊婦とその家族のためのセミナーです。お産のしくみや、 妊娠中の身体の変化や健康管理、仕事の仕方や産休や育児休暇の取り方 等、出産に関する様々な情報を提供し、妊婦の抱える具体的な質問や不 安にも気軽に答えてくれます。
カナダでは、マタニティクラスにパートナー同伴で参加する人が多くみら れます。クラス内では父親になる人が妊婦の大変さを知るために、お腹に 重りを装着して実際の妊婦さんの負担を体験したり、分娩に備えての呼 吸法やマッサージ、赤ちゃんの入浴方法などを学んだりします。
医師や助産師、栄養士等の専門家からの情報を得るだけではなく、グルー プワークでより多くの情報を交換できる場所となっています。出産予定日 の近い参加者同士が集まって受講することが多いので妊娠期間中だけで なく、出産後もつきあえる友人ができる良いきっかけにもなります。
*2) 病院内の施設や病室を見学させてくれる。要予約有料。 *3) BC助産婦協会 (Midwives Association of British Columbia)

29週~36週

2週間に1度の検診。お腹もかなり目立ってきます。体重の増加に気をつけ て、負担の少ない運動(ウォーキング、水泳、ヨガ、軽い有酸素運動)を心掛けま しましょう。産まれてくる赤ちゃんの衣類、オムツや部屋の準備をするの もこの時期です。カナダでは日本のように出産祝い金は支給されないた め、新聞のbuy & sale欄やガレージセールを賢く利用して赤ちゃんに必要 な物を揃えましょう。35週から37週にはGBS(B群溶血性連鎖球菌)の検査が あります。膣の内側の粘膜を綿棒などを使って検体を採取します。GBSに 感染している場合、お産中に赤ちゃんへ感染することがあるため、点滴に よる抗性物質の投与が出産時に行われます。

37週以降

1週間に1度の検診となります。赤ちゃんはいつ産まれても大丈夫な時期 です。陣痛に備え入院道具一式を用意しておきましょう。
● 妊婦… ケアカード、着替え(パジャマ*1)、ガウン、下着、靴下等)、カメラ/ビデオ、 スリッパ、生理用品、歯ブラシ、個人的衛生用品等。
● パートナーもしくは出産立会人 … 枕、ブランケット 等。
● 新生児… 着替え(肌着)、おくるみ、オムツ、チャイルドシート*2) 等。
*1) パジャマはなくても出産入院時に病院でガウン(患者用の処置衣のようなもの)を貸してくれます。
*2) 退院時にはチャイルドシートが企画に合格しているものかどうかの確認がありますので、古い 規格のものは使わないように要注意。

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陣痛が起きたら、、、

陣痛が始まったら慌てず、まずは陣痛の間隔を測りましょう。強い陣痛が 規則正しく5分おきに30~60秒続くようになったら、産科の医師と病院に も連絡を入れ指示を受けましょう。いよいよ陣痛の間隔が短くなったら入 院道具一式を持ち、落ち着いて病院へ向かいましょう。また、破水や出血 がある時も医師に連絡を入れましょう。医師と連絡がつかない時は出産 予定病院に連絡し、アドバイスをもらいましょう。車の運転は避け、他の人 に運転をしてもらうかタクシーを利用しましょう。初産の場合は陣痛が起 きてから出産まで時間がかかるため、慌てる必要はありません。病院に到 着したら、受付を済ませ産科病棟に向かいます。

分娩

カナダでは無痛分娩や帝王切開への要望を医師に伝えることができま す。但し、自分の希望で選択した場合は費用がかかり、医師が必要と判断 した無痛分娩や帝王切開については無料となります。
カナダでの出産はパートナーの立ち会い出産が一般的で、入院すると担 当の看護師が一人つき、その看護師が色々なアドバイスをしてくれます。 出産には家族が友人などが産婦の希望があれば複数立ち会うことがで きます。立ち会い出産は生命誕生の瞬間に立ち会える素晴らしい経験 です。カナダではいよいよ分娩という時、分娩室に運ばれることはなく、陣 痛、分娩、出産は一つの部屋で行われます。病室の中には分娩が長引いた時 にパートナーが休めるよう、リクライニングチェアが用意されています。ま た、カナダでは陣痛を和らげるために温かいお風呂に入る習慣があるため、 病室にはトイレの他にシャワー付きのバスタブが設置されています。そんな 余裕はないように思われますが、痛みが軽減する人もいます。

産後のケア

産後のケアに於いてはカナダと日本では対応が異なります。カナダの病院で は特別な場合をのぞいて産後、母親は新生児と離れることなく同室で退院 までの時間を一緒に過ごします。産後すぐから赤ちゃんの世話は母親がする ことになります。病室には家族などが1名だけ泊まることができます。*1) カナダでは産後よほどのことがない限り、自然分娩で翌日、帝王切開は3 ~4日程度で退院となります。
退院後は新米ママは休む暇もなく新生児の世話や家事と無理をしがちで す。カナダではご近所や友人が食事の世話を申し出てくれたり、調理した ものを持ってきてくれたりします。こういう時は遠慮なく甘えるようにする ことも大事です。また、退院後のことをあらかじめ考慮し、作り置きのお 惣菜の用意や宅配の利用、またはパートナーに食事や洗濯を協力してもら い、できるだけ休息することを心掛けましょう。
退院後1週間(初産の場合)はコミュニティーナースが自宅まで出向き、赤 ちゃんの検診(体重測定、ミルクがきちんと飲めているか、排泄の状態の確認等) をしてくれます。*2) 産後1ヶ月間は産科の医師のもとで新生児も検診を 受けますが、それ以降はファミリードクターのもとで定期検診・予防接種 を受けることになります。BC州では新生児の定期検診、予防接種の記録 をするChild Health Passportを出産した病院でもらうことができます。 オンラインで入手することも可能です。
詳細はwww.health.gov.bc.ca/library/publicationsを参照。

*1) 出産直後に気をつけなくてはならないのは、東洋人の子供の多くは蒙古斑(Mongolian spot) を持って産まれてくるため、稀に看護士の中には虐待を疑う人もいます。また、黄色人種の新 生児は黄疸症状(jaundice)も疑われることもあります。
*2) コミュニティナースの自宅訪問は産後1週間以内に1回行われることが普通ですが、母子の状態に よって継続的に指導してくれたり、訪問してくれたります。ナースは居住地域の母子サポートの情 報やChild Health Passportとよばれる日本の母子手帳のような手帳をもってきてくれます。こ の手帳に赤ちゃんの身長体重や予防接種の内容と記録ができるようになっていますので、必ずも らっておきましょう。退院後、まずナースから電話があり訪問日時日を決めますが、経産婦など で問題がないと判断された場合は訪問がない場合もあります。そのような場合でも地域資料や Child Health Passportは送付してもらえますので必ずリクエストしましょう。

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出産・育児に関する情報サイト

www.bestchance.gov.bc.ca
BC州Ministry of Healthが運営する総合サイト。妊娠・出産・育児に関 する全般的な情報を掲載。

www.bcwomens.ca
BC Wemen's Hospitalの総合サイト。妊娠・出産・新生児に関する 様々な情報やサービス内容を検索できる。

www.motherisk.org
妊娠・授乳期間中の薬剤摂取やドラッグ、飲酒、感染症、X線写真の 撮影等、母体や胎児に影響を与える可能性のあるものに関するリスク や対処法等の情報を紹介。ヘルプラインにて相談も可能(1-416-813- 6780:東海岸時間の平日9:00~17:00まで受付)。

www.sosmorningsickness.org
Nausea and Vomiting of Pregnancy (NVP)のサイト。つわりの症状 や緩和法を紹介。電話によるヘルプライン(1-800-436-8477)も有。

www.nutritioninpregnancy.org
妊娠前・妊娠中・出産後の栄養指導や体重管理に関する情報を紹介。

www.breastfeedingclinic.com
Vancouver Breastfeeding Centreのサイト。授乳クリニックに関する 情報や搾乳機器のレンタル情報を掲載。

日本語による出産・育児に関するサービス (MOM)

1996年からカナダ、グレーターバンクーバー中心に日本人看護師が医療 知識をもとに医療サポート活動を行う非営利の団体。
カナダ在住の日系人方のための医療アドバイス、妊娠、出産のサポート、 産後のケア、母乳マッサージ、授乳指導、ベビー検診、育児指導、離乳食 指導、応急処置クラスなどを随時開催。日本語の出産準備クラス(英語 同時通訳付き)を毎月開催。日本人看護師による分娩立会いサポートも あります。ウェブサイトでは出産育児に関する様々な情報が掲載され、妊 婦さん同士の情報交換の場にもなっています。

MOM(マム)Japanese Family Support
 506 Fairway Dr., North Vancouver, BC V7G 1L6
 Tel: 604-980-8539 (電話相談は平日朝9:00~夜9:00まで)
 お問い合わせメール: momwestcanada@hotmail.com
 ホームページ: http://canadamom.babymilk.jp

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出産後の手続き関連

BCメディカルへの追加

新生児の母親がMSP加入者であれば出産をした病院でもらうBir th Package(新生児のパッケージ)の中のRegistration of Live Birth Formに 記入後申請します。出生60日以内に提出すること。
Registration of Live Birth FormはVital Statistics Officeからもダウンロードできます。
www.health.gov.bc.ca/exforms/msp/baby_enrolment.html

出生届け/出生証明書の申請 (バースサーティフィケート)

BC州では、子供が生まれたら、両親のどちらかが出生後30日以内に出生 証明を届けなければなりません。出生届の用紙は出産した病院でもらう か、Vital Statistics OfficeもしくはService BC Officeでも入手可能です。 BC州、アルバータ州はVital Statistics Officeのサイトでのオンライン申 請も可能です。同時にSIN(社会保険番号)の申請もできます。バースサーティ フィケートは新生児の産まれた州で発行されます。有料(一部$27.00)。

● 出生届に関する詳細: www.vs.gov.bc.ca/births/breg.html
● 出生証明書に関する詳細: www.vs.gov.bc.ca/births/certificate.html?SMSESSION=NO

日本サイドへの各種届出(出生届/国籍保留届)

両親またはどちらか一方の親が日本国籍保持者の場合、子供も日本国籍 を取得できます。国籍保持を希望する場合は、子供が生まれた日から3ヶ 月以内に領事館に申請する必要があります。詳細はバンクーバー日本国 総領事領事館案内を参照ください。

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出産や育児に関する保障・手当

カナダでは共働きしている夫婦も多いため、出産後も復職を希望する女 性がほとんどです。出産や育児に関する保障や手当も充実しています。

産休・育児休暇
  • 産休
    マタニティーリーブ(産休)はBC州では、出産予定日から11週前、産後は 連続6週間までの計17週間(但し、労働者が希望した時)認められています。 この間は無給となります。健康上の理由で復職ができない場合は、更 に最長6週間までの延長が認められます。産休希望開始の4週間前に、 書面にてその旨を伝え、産休の期間(いつからいつまで)を明記し、雇用主 に提出しなければなりません。雇用主によっては診断書(出産予定日が明 記してあるもの)の提出を求めることもあります。産後復職を希望する場 合は、復職希望日の1週間前に書面にて雇用主に通知しなければなり ません。復職後は産休前と同じ、もしくは同等の職務と賃金、福利厚生 が受けられます。妊娠を機に職場から退職を求められることは法律で 禁止されています。
  • 育児休暇
    さらに、希望者には無給育児休暇(parental leave)を取ることが認められ ます。育児休暇は17週の産休後、最長35週間まで延長することができ ます。産休と育児休暇は連続して取らなければならず、合計で52週間 までとなります。産休を取らなかった場合は、産後52週間の間で連続 37週間まで無給育児休暇が認められます。
    また、実父にも無給育児休暇は適用され、出産日より産後52週の間で 連続37週まで認められて います。養父母には養子 を迎えた日から52週の 間に無給育児休暇が連 続37週間認められていま す。この育児休暇も新生 児の健康上の理由で5週 間まで延長が可能です。
    詳しくはウェブを参照。  (参照:http://www.bclaws.ca/EPLibraries/bclaws_new/document/ID/freeside/00_96113_01#part6)
雇用保険 (Employment Insurance Benefit=EI)

出産・育児休暇中、どちらとも雇用保険を受け取ることができます。出産 手当(maternity benefits)は最長15週までで、最後にEI申し立てから52週間 が経過し、その間、600時間の就労と掛け金を支払っていることが条件で す。出産手当は出産予定日から遡って最大8週間か実際出産した週から受 給可能。申請は直接Service Canadaのオフィスで行うか、オンラインでも 可能です。手当を最大限に受給するためには手当受給の申し立てをいつ するのかが重要なポイントになります。実際の出産日が予定日と異なる場 合も申し立てが必要です。
詳細はService Canada(1-800-206-7218)へ お問い合わせ下さい。
養育手当(parental benefits)は最長35週までで、EIを 最後に申し立ててから52週が経過し、その間600時間の就労と掛け金を 支払っていることが条件です。養育手当は片親もしくは両親で35週間を 分担することができます。支給期間は産休・育児休暇を足して最長50週間 です。基本支給額は平均給与の約55%程度。但し年収の上限が$43,200と 定められているため、最大支給額は週給$457までとなります。低所得者 (年間所得が$25,921以下でCCT=チャイルドタックスベネフィットの受給者)にはよ り高い保険料が支給されます。医療手当を目的とし、カナダ国外に渡航し た場合はカナダ国外にいても雇用保険は支給されます。
詳しくはService Canadaのウェブサイトを参照。
(参照:www.servicecanada.gc.ca/eng/sc/ei/benefits/maternityparental.shtml

児童手当/CCTB (Canada Child Tax Benefit)

18歳以下の子供を持つ者へ毎月支給される扶養手当。前年度の家族の収 入と子供の数に応じて金額が決まります。子供誕生と同時に申請します。 一時的に同居する子供に対しての手当も規定を満たせば受給が可能です。
(参照: www.servicecanada.gc.ca/eng/goc/cctb.shtml

UCCB (ユニバーサルチャイルドケアベネフィット)

収入に関わらず6歳以下の子供に1人月額$100支給されます。CTTB受給 者には自動的に支給されますが、CTTB受給者でない場合は申請が必要で す。
(参照:www.cra-arc.gc.ca/E/pbg/tf/rc66/README.htm

チャイルドケア助成金(Child Care Subsidy)

BC州では良質の子供のケアを受けられるための助成金を支給していま す。Child Care Subsidyは幼児教育にかかるコストの補助金として毎月支 給されるもので、子どもをチャイルドケア施設入所(又は入所準備)させ ている一定条件を満たしたBC州在住者に支給額はその家族の収入や条 件によって決定されます。詳細はwebサイトを参照。
(参照:www.mcf.gov.bc.ca/childcare/subsidy_promo.htm

チャイルドケアを探すにはサーチサイトを利用
http://childcareinfo.gov.bc.ca/childcaresearch/search.aspx

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